【型紙無料】OD缶110のカバーを革細工【DIY】
今回はOD缶110サイズのカバーを革で作成しました。
ちなみに、OD缶250gのカバーも自作して図面を公開しているので作りたい方は【図面、型紙無料】OD缶250のカバーを自作してみた【DIY】を参考にしてください。
革細工道具をまだ揃えていない方は【入門編】革細工!レザークラフトに必要なもの13選!を参考にして揃えてください。
作り方の基本がわからない方はこちら↓の革細工基本講座を参考にしてください。
図面
印刷する際は、印刷オプションの「拡大/縮小」の項目を「実際のサイズ」に設定して、A4で印刷してください!印刷のデータはこちら→「od 110」からダウンロードしてください。
↓の画像から印刷すると縮尺が変わります。
①と③のパーツの点は縫い目の穴を示しています。ですので、①と③で数は同数になるように計算して配置しております。4㎜ピッチの菱目打ちの使用を想定しています。
作り方
型紙作成
上に掲載した図面を参考に型紙を作成してください。
円形に切る際は円切りカッターがおすすめです。
革裁断
型紙どおりに革を裁断してください。
この際も円切りカッターを使用したら綺麗に裁断できます。
革の裁断と同時に型紙の上から目打ちで点を刺し、縫い穴の位置を明確化させておきましょう。
床面磨き
床面とは革のケバケバしたほうの面をいいます。
今回はカバーの着脱による摩擦抵抗を少なくするために床面を磨いて毛羽立ちを抑えてツルツルにします。
トコノールを床面に塗布してガラス板で擦りましょう。すると、手触りがつるつるになります。今回は①と③のパーツのみでいいです。
ヘリ落とし&コバ磨き
ヘリ落としで革の角を削って滑らかにしていきます。
この革の断面をコバというのですが、このコバは裁断した部分であるので毛羽立ちが目立ちます。ですので、ここにもトコノールを塗布してコバ磨き等で擦ってください。
①と②のパーツ接着
①と②を接着します。
②のパーツの床面に接着剤を塗布して、①に貼り付けましょう。
僕は革用の接着剤のサイビノールを使用しました。
革の接着はなるべく革用がいいですよ
↓のリンクから購入できます。
菱目打ちで穴あけ
まず、ガイドラインをコバから3㎜幅で引いてそのガイドラインにそって菱目打ちで穴を開けましょう。4㎜ピッチの菱目打ちを使いましょう。
ここまで出来たらあとは縫うだけです。
縫合
まず、①と②のパーツを縫合しましょう。
縫い終わりは糸をライターで炙り、糸が抜けないように処理しましょう。
次に③のパーツをボンベに巻きつけながら、クロスステッチで縫いましょう。
あとは②と③パーツをクロスステッチで縫うだけです。
②と③を縫う糸の長さですが、だいたい190cmほど取っておけばいいでしょう。
形成
仕上げです。型がガス缶にフィットするように革を水で濡らしてボンベに装着し乾燥させます。革は水で濡らして、任意の形状のまま乾燥させるとその形状を維持する性質をもっています。
水をムラなく吸わせるために、水を張った容器にドバっと浸けてみました。
ボンベに装着。
指で曲線部分をしっかり押さえて形成しましょう。
完成
完成です。
このカバーにランタンは似合いますね。
雰囲気作りに丁度いいですね。
では!このへんで!
↓今回のカバーは「IWATANI PRIMUS POWER GAS IP-110」の寸法をもとに作成しました。
↓上の画像で使用しているランタンです。光量は少ないですが雰囲気づくりにもってこいな見た目です。気になる方は↓のリンクから飛んでみてください。