初心者必見!革細工(レザークラフト)基本講座③:仕上げ編
どもペンギン野郎です。
今回は革細工基本講座の最終編になる「仕上げ編」を書いていこうと思います。仕上げをしっかり行うだけで、見栄えがかなりよくなるのでしっかり読んで吸収してください。
まだ、道具を揃えていないかたは、こちら↓のページを参考にして揃えてください。
革細工基本講座 目次
①裁断編
②縫い方編
③仕上げ編(今回)
基本講座:仕上げ編
仕上げの流れは
①コバ削り(革の断面を揃える)
②ヘリおとり(革の断面の角を落とす)
③コバ磨き(革の断面を磨いて境目を無くす)
です。
では、順に解説していきます。
①コバ削り
革を合わせて縫ったときにどうしても、すこしは革同士のズレの生じます。
ここ↓でいうと右下の側面にズレがありますね。
まずは、このズレをカッターで削って揃えます。カッターで削る際は必ず切れ味がいい状態にしてください。削り方は薄く薄くそぐように慎重に削ってください。
ある程度削ったものがこちら↓です。平面的にみたらほぼズレがないのが確認できます。しかし、まだすこし微妙なズレがあるので、つぎはヤスリで削っていきます。
僕はNTのドレッサーをつかって削ります。
コバ(革の断面)を触った感触が平面になるまで、しっかり削ってください。
前面的に削ったのがこちら↓です。見た目ではわかりにくいですが、触った感じはほぼ段差を感じません。角部分もすこし削りました。
ここまでできたら、コバ削りは完了です。
次はヘリ落としでコバの角をとりましょう。
②ヘリ落とし
ヘリ落としとは、コバ(革の断面)の角をおとして丸みをつけることです。
もしも、コバの角がそのままだと擦れが生じやすくなり劣化が早まります。
また、手触りも悪いため、ほとんどの革製品はこの処理を施します。
ですので、ヘリ落としは必須です。
ではそのやり方ですが、ヘリ落としはヘリ落としという道具を使います。そのままの名前ですね。
これら↓の角を落としていきます。
しっかりコバのヘリにあてて、削っていきましょう。
ヘリを落とす際は、削る力を一定にしてください。一部を削りすぎたり、削らなさすぎたりすると見栄えが悪くなります。もちろん、裏面も同様に処理してください。
ヘリ落としが完了したものがかこちら↓です。角がなくなり丸みがでましたね。
次はコバ磨きです。
③コバ磨き
コバ磨きは仕上げの最終です。気を抜かずに集中して行いましょう。
僕はコバを磨く際は、トコノールという水とボンドを混ぜた仕上げ剤を使用しています。トコノールを縫ってコバ磨きで擦るのが一連の流れです。
ちなみに、トコノールを使わなくても水を縫ってあげて擦れば、ある程度テカリがでて綺麗に見えます。ただ、防汚効果や耐久効果が少ないです。これらの効果を求めるならば、トコノールを使いましょう。
まずは、綿棒等で薬剤をコバに塗布しましょう。薄く塗ってください。コバ以外の部分にはつかないように注意しましょう。
コバ磨きで擦りましょう。はじめは少し強めに、境目が薄くなったら徐々に弱くしていきましょう。
こちら↓がコバを磨く前
こちら↓がコバを磨いたあとです。境目がまだ見えますね。下手くそですいません(笑)上手な人はこの段階で境目みえなくなり革が一体化します。
コバ磨きで磨くことができな部分は、目打ちの様な滑らかな細い棒を使用しましょう。
全面的に磨いたものがこちら↓です。コバが少しテカってそれっぽくなりました。
ここまでで仕上げは以上です。
終わり
これで革細工基本講座の最終編の仕上げ編を終わります!
一応、基本講座の①~③をマスターすれば、僕が作成するレベルの革細工は作成可能です。
これからもいろいろなものを作って図面を無料公開して、読者のみなさんと共有していきますので、よろしくお願いします。
ではこのへんで!