初心者必見!革細工(レザークラフト)基本講座②:縫い方編

革細工基本講座

どもペンギン野郎です。

今回も前回に引き続き革細工(レザークラフト)を0から始めたい方に向けて、基本的なこと&綺麗に作るコツについて段階を踏んで教えていきます!

まだ、道具を揃えていない方はこちら↓のページを参考にして道具を揃えましょう。

【入門編】革細工!レザークラフト!に必要なもの13選!

革細工基本講座 目次

裁断編

②縫い方編(今回)

仕上げ編

基本講座:縫い方編

今回は革の縫い方について説明していきます。布の裁縫とはまた勝手がちがうので、しっかり学んでいきましょう。

縫い方編の流れとしては、

①接着

②ガイドラインを引く

③穴あけ

④縫う

です。まずは①から解説していきます。

①縫う前に接着剤で仮どめ

まず縫う前に仮どめをしましょう。

仮どめは、革用の接着剤を使用した方がいいです。張ってすぐならやり直しもきくし、革に負担もかかりにくいので!

ぼくはこの↓革用接着剤のサイビノールというものを使用しています。

仮どめの手順としては以下のとおりです。

①接着部分をやすり等で削る

②接着剤を片側に塗布

③接着

まず①からですが接着剤を塗る箇所をやすり等で削りましょう。

削る理由は二つあります。一つ目は、毛羽立ちを増やし接着面積を拡大させ接着効果を高めるためです。二つ目は革に付着した汚れ等を落とし接着剤のノリを向上させるという目的です。

ちなみに、ぼくはこの↓ドレッサーを使用して削っています。

接着剤はコバ(革の断面)付近しか塗らないのでこのくらい↓の範囲で削りましょう。

両方ともしっかり削りましょう。

ここまでできたら、接着剤を塗ります。

下の画像のようなヘラをつかったら塗りやすいですよ。

右下に接着剤を塗布しました。このままだと接着した際に接着剤がコバ(革の断面)からはみでてしまうので、、、、

↓のように半透明になるように薄く伸ばしましょう。下のは若干、白い部分が残ってるので塗る量が多かったですね。

全体に塗りました。ちょっと塗る量が多かったです。ゆるしてください(笑)

片方に塗ったらもう片方は塗らなくても結構です。

神経を研ぎ澄ましズレないように接着しましょう。

革同士合わせたらローラーで均等に圧をかけます。別にこれは指で押してもいいです。ちょっと、それっぽい感じをだしたかったんでこのローラー使ってみただけです。

若干、革同士のズレが生じて段差ができてますね。これくらいなら修正できるので許容範囲です。

②ガイドラインをひく

革が接着できたら次は縫い穴をあける位置にガイドラインをひきます。

僕の場合、ガイドラインをひく際は「ねじ捻り」というものを使用します。

側面についたねじを捻ることで先端の幅を変えることができます。

この幅に関しては特にこだわりがなければ3㎜幅にしておけばいいでしょう。

この「ねじ捻り」の代替品としてディバイダーやステッチンググルーパーというものがあります。自分が使いやすそうなものを使用してください。

先端の幅を決めたら、革にガイドラインを引いていきます。

↓のように、コバ(革の断面)に沿わして線をひいていきましょう。

縫う箇所すべてに線を引きましょう。ここまでできたら次は穴あけです。

③穴あけ

穴あけは基本的に菱目打ちを使います。穴が菱型にあくタイプのものです。平目打ちを使う場合も穴あけの仕方は同じなので参考にしてください。

菱目打ちは針が1又、2又、4又のもを揃えれば十分です。

穴を開ける位置は基本的にコーナーからです。↓のような位置からはじめてください。

ここで一つ失敗しないためのコツを教えます。

さきほど、ガイドラインを引きましたよね?では、次は、ガイド穴をつけましょう。ガイドラインにそって、菱目打ちで軽くガイド穴をつけましょう。↓の画像の左上部分にガイド穴をつけてみました。

こうすることで、穴あけの位置をさらに明確にすることができ、失敗がすくなくなります。

ガイド穴をつけたらいよいよ穴あけです。

穴を開ける際は、革の下にゴム板を引きましょう。貫通による傷防止と木槌による衝撃音の緩和が目的です。

さきほどつけたガイド穴にそって菱目打ちを革に対して垂直になるように構えましょう。

↓のように斜めに構えないように気をつけましょう。斜めに穴をあけてしまうと革は厚みがあるものなので、オモテとウラの穴の位置がずれてしまいます。

垂直に構えたら木槌で上から叩きます。これを順々に繰り返して穴を開けていきましょう。

穴を等間隔に開けるコツとして、一つ前に開けた穴をガイド穴として利用する技があります。↓の画像で言うと、穴を4つあけときに最後の穴をガイド穴とします。このガイド穴に菱目打ちの端の針をあてて、次は3つの穴を開けましょう。これを繰り返して穴をあけることで、穴が等間隔になります。

ただし、このやり方で注意することがあります。それは、角部分です。

下のように角になった部分は先に述べたやり方はしないようにしてください。

↓のように角の穴を避けて、次の穴から開けていきましょう。

ちなみに、↓が失敗した例です。穴が交差してバッテンになっています。こうならないように気をつけましょう。

それから穴を開け際はなるべく、どの穴も同じ力であけるようにしましょう。均等な力であけることで、穴の大きさも均等になるので、仕上がりが綺麗になります。

菱目打ちが刺さったら、ウラまで貫通しているか確認しましょう。

慣れたら穴を開ける際の感触で貫通するのがわかってくると思いますが、一応さいしょは確認しながらやってみましょう。

すこしぼやけてわかりにくいですが貫通していますね。

裏面はこれ↓くらい穴が開いてたら大丈夫です。

先に述べたコツや注意点を留意しながら、すべての穴を開けていきましょう。

↓がオモテ面です。

↓裏面です。すべての穴がちゃんと貫通していますね。

穴を開け終えたら縫っていきましょう。

④縫う

まず縫っていく前に必要な糸の長さを確認しましょう。

だいたい、縫い目の長さの4倍の長さからプラス5㎝ほど確保しておけばいいです。これに関しては縫い方と、革の厚みによって変わってくるので微妙なところですが、目安として覚えておいてください。

↓こんなかんじで糸で長さを測ったらいいですね。

糸の長さを決めたら針穴に通しましょう。

ちなみに針を普通に通しただけでは、糸がすぐに抜けてしまいます。

抜け防止で次のような手順をふみましょう。

まず、端末から3㎝くらいのところを針で刺します。

次もまた同じように端末を少し残して、針で糸を刺しましょう。

次は、端末とは反対側の針穴に通した糸を引っ張って余長をなくしましょう。

そしたら、↓で指でさしている端末を握って、、、

針穴側にひっぱりましょう。

針まで通したら糸のほうまで通しましょう。

これで縫っている際に糸が抜けることはほぼありません。

↓のように反対側の糸も同様の手順をふんで針に通しましょう。

針がセッティングできたら、革を縫いましょう。

角や端のほうから縫っていきましょう。

革を縫っていく手順は↓の画像の①をやったらあとは②、③の手順の繰り返しです。

まずは①から解説していきます。

①針を穴に通して糸を半分の長さまで通しましょう

②表側からでている針を隣の穴にいれましょう。

糸を通し終えたら、↓の画像でいう手がある方側(斜め右下)にひっぱりましょう。

この段階で裏面はこんな↓感じです。

③ ①の段階で裏にきている針を裏面からさして表面にもってきましょう

※注意:①で通した糸を刺さないように気をつけましょう

この段階の表面はこんな↓感じ

裏面はこんな↓感じ

あとは②と③を終えたら両側の2本の糸をひっぱってきつく締めるのですが、引っ張る方向は↓の画像でいう糸が伸びている方向に2本とも同時にひっぱりましょう。

あとは、この②、③、「引っ張る」の流れを繰り返すだけで縫うことができます。

縫い終わったものがこちら↓です。

ここで糸の端末を3~5mm残すように切ります。

残した端末はライターであぶり、あぶった部分をライターの柄で潰しましょう。

あぶって潰したらこんな↓感じになります。

終わり

ここまでできたら革細工基本講座②:縫い方編は終了です。

次は最後の革細工基本講座③:仕上げ編です。

ではこのへんで!