【入門編】革細工!レザークラフト!に必要なもの13選!
革細工をはじめたいけど、なにを買えばいいのかわからないという方のために、リストを作ってみました!
最低限必要なもの13選から、あったらいいなと思うをもの5選を紹介します。
道具を揃えて、作り方を学びたいかたはこちら↓の革細工基本講座を参考にしてください。
必要なもの
糸
革細工で主に使われる糸の種類は主にナイロン糸、麻糸、シニュー糸があります。
革細工用であれば、これらの糸のほとんどがロウ引きされています。
ロウ引きとは、蝋を糸に塗りつけて強度を高める仕込みのことです。
ナイロン糸
上の写真の糸がナイロン糸なのですが、その特徴は非常に縫いやすいことです。というのも、ナイロン製であることから、糸の毛羽立ちがなく革との摩擦抵抗が発生しにくいためスムーズに縫うことができます。
また、ナイロンの特性により糸を火であぶって端末処理することが可能です。
玉止めみたいな感じですね。
縫いおわりの部分で2~3mm程度糸を残し、火であぶったら圧をかけましょう。
僕は指でやりますが、危ないのでライターの柄などを利用しましょう。
価格に関しては50mで1200円くらいです。そこまで高いものではありません。
ちなみに、僕の一番のおすすめがこのナイロン糸です。
麻糸
最大の特徴は価格が安いことです。だいたい30mで500円くらいです。
ただ、ナイロン糸とシニュー糸と比べると強度が落ちます。
糸を縫っていくと糸に塗られた蝋が徐々におちていってしまいますので、蝋がとれてしまった部分は革と擦れて毛羽立ちがでてきます。
毛羽立つと劣化も早まるし、摩擦抵抗が増えて縫いづらいです。
一方、ナイロン糸もシニュー糸も縫っているうちに蝋がとれるのですが、そもそも糸の表面が滑りやすいため、縫いやすさはさほど変わらず、毛羽立ちもおきません。
安価ではあるが、デメリットもあるというのが麻糸の特徴です。
初心者の練習としては、おすすめです。
シニュー糸
シニュー糸は糸を縦に割くことができるナイロン糸だと思ってください。
ナイロン糸を1本1本束にしたもので、ナイロン糸と同様に強度が高いです。
欠点としては、束であるため、縒り(より)が発生するかもしれません。縒り(より)によって、縫いにくくなるという可能性があります。
ナイロン糸
麻糸
シニュー糸
針
針は革細工用の太目で丈夫な針を用意しましょう。布を縫うような細い針はすぐに曲がってしまいます。
革を何枚も重ねて縫うときは結構な力がいります。ですので、細い針だと折れる可能性があり大変危険です。
革細工用の針は丈夫なので、一本だけでもかなり長持ちします。
是非、革細工用の針を購入してください。
カッター
切れればどんなカッターでもいいです!自分の使いやすいカッターを使用しましょう。
あと、カッターの刃の切れ味はすぐに落ちます。切れ味の悪い刃を使用するのは失敗のもとです。
1発でスパッと切れるくらいを常に保つためにもカッターの刃を折ることは惜しまないようにしましょう。
定規
定規は、透明な30㎝物差しとスコヤ(Ⅼ字型のやつ)があれば十分です。
写真の透明な定規は滑り止め加工されており、さらにカッターの刃が当たっても定規が削れないように、片側のみ金属加工されています。非常に便利な代物です。
スコヤは正確に90度を図りたいときなどに利用しましょう。
菱目打ち(平目打ち)
革細工の裁縫は縫う前に穴を開けるといことが大きな特徴です。
上の画像の物は菱目打ちといいます。これで革に穴を開けたときの、穴の形が菱型であることが由来です。
ほかにも平目打ちというのもありますが、主に使われるのは菱目打ちだと思います。
菱目打ちの先端の刃の数は1~6本くらいまでありますが、上の画像と同じように1本2本4本で十分です。
それから刃と刃の間をピッチというのですが、ピッチは3㎜と4㎜幅のものを揃えていれば申し分ないです。
ゴム板
菱目打ちで穴をあける際に下に敷くものです。
緩衝材としての役割があり、菱目打ちの刃こぼれを防ぎ、防音にもなります。
一つ買っておくと長く使えるので、なるべく厚みがあって、かつ面積の広いゴム板をおすすめします。
木槌
革に穴をあける際に使います。菱目打ちを革にあてて真上からこれで叩きます。
木材であることから、菱目打ちを打ったときの音や衝撃がやや緩和されます。近所迷惑対策や疲労軽減のことを考えて金属性のものではなく木槌がおすすめです。
また、木槌の頭の部分が重い方が菱目打ちを打ち込みやすいので少し重めのものを選びましょう。
ネジ捻(ひねり)
これは、革の縫う箇所にガイドラインを引くものです。ガイドラインを引かずに菱目打ちで穴を開けると穴がバラバラになり見栄えが悪くなります。
先端の開きはネジで調整して任意の幅にあわせることができます。
下の写真のように革のコバ(革の断面)にあてた状態で圧をかけながら引くと革にあとが残りますので、それをガイドラインとして利用しましょう。
ちなみに、コバとは革の側面の断面のことをいいます。
ネジ捻りの使用方法こんな↓感じです。
代替品としてディバイダーやステッチンググルーパーというものがあります。
自分の使いやすいものを利用しましょう。
革用接着剤
革同士を接着する際に使います。ほとんどは、縫う前の仮止めとして使用します。
僕は専ら写真のサイビノールという革用接着剤を使っています。この商品は乾きが早くかつ、接着性能も高いため愛用しています。
また、しっかり蓋をしていれば、固まるとういこともないので長く使えます。お勧めですので是非!
やすり
これは、革を縫いつけたあとに革同士の段差をなくすために必要です。
縫いつけたらまずはカッターで大雑把に段差を削って、そのあとに使いましょう。
段差をなくすだけで仕上がりの綺麗さがグンとあがります。
紙ヤスリでもいいですが、金属やすりのほうが長く使えるのでおすすめです
ヘリ落とし
やすりでコバ(革の断面)の段差をなくしたら、次は断面の角をとりましょう。
そこで使うのが「ヘリ落とし」
革のヘリの角を削るためのものです。
角を削ることで丸みを帯び、使用に際する劣化が軽減されます。
また、仕上がりも綺麗にみえるため必須です。
仕上げ剤
これは革の床面(革の裏側、毛羽立った方)をつるつるにしたり、革のコバ(革の断面)をつるつるに仕上げるものです。
ぼくはトコノールというものを使用しています。
これを使用すると下の画像のように革同士の境目がわかりにくくなります。
このように仕上げることで、完成度が高まるので仕上げ剤は持っておくほうがよいでしょう。また、コバの強度を高めるという作用もあるので、やっておくに越したことはないです。
コバ磨き
その名の通り、コバ磨きに使用するものです。
トコノールをコバ(革のヘリ部分)に塗ったらこれで磨き上げましょう。
先端の溝部分にコバをあてて擦りまくると気持ちがいいくらいコバがつるつるになります。
ほかのものでも、代用できそうですが、木材のやさしさで磨くことに安心感があります。
あったらいいもの
ハトメ抜き
革に丸穴をあけるものです。
バネホックなどを取り付けたいときに必須です。
目打ち
先端がほそく目印をつけるときなどに活用できます。小さい穴をあける用途としても使えます。
バネホック用工具
バネホック取り付けに必須な工具です。
バネホックの大きさによって、工具の大きさも変わるので購入のさいは注意しましょう。
硝子板
床面(革の裏、毛羽立った方)を均一に磨くときなどに使えます。
圧着ローラー
革同士を接着したときに圧着するためのものです。均一に力が加わるため革に跡をつけることなく圧着できます。
まとめ
以上13選の必須なものと5選のあったらいいものでした!
革細工入門の初心者の方は是非参考にしてください!