マーチンのバックパッカーって実際どうなの?

アウトドア, ギター

突然ですが、マーチンのバックパッカーというトラベルギターをご存じですか?

こんなやつなのですが、、、

マーチン バックパッカー

 

この記事に辿り着いたかたは多少なりともバックパッカーというものに興味があるのだ思っております。

通常のギターとは逸した形状のせいか、実際どうなの?音はちゃんとなるの?弾き語りに合うの?ソロギターに合うの?携帯性は?という疑問が多数わいてくると思います。

そのような方の参考になるように、僕の意見をまとめさせていただきました。

ちなみに僕のバックパッカー歴は約5年で、アウトドアの集まりや日本一周の旅先や路上弾き語りなどで使用してきました。練習でもよく使っています。そんな、バックパッカー好きの僕のまとめですが、もちろんデメリットなども紹介しますので、是非参考までにみてください。

 

そもそもバックパッカーとは?

バックパッカーとはアメリカ大手弦楽器メーカーの「Martin」が1992年に発売した商品です。スチール弦とナイロン弦の2種類がありました。

その特徴は外観にあり、ギターらしからぬまるで箒のような形が一部の層にヒットし、発売から今に至るまで生産され続けています。発売当初はデザイン賞を受賞するほどだったようです。

なお、それまでにデザイン変更が一度なされています。

昔のモデルはこのような形↓です。

マーチン バックパッカー

全体的に曲線的なアウトラインです。

また、長さは85㎝くらいで現行のものより4㎝ほど短いです。

一方現在はこのような形↓です。

 昔のデザインと比べて、ヘッドが強調され、ネックからボディにかけて角張りができたような感じですね。

また、ヘッドに「マーチン」のロゴが施されています。長さは89㎝くらいです。

マーチンのバックパッカーは、余った端材で作られたという話が有名であり、端材で作れるほどコンパクトなトラベルギターであるとも言えます。

コンセプトは「旅のお供」です。多くの登山家や旅人がバックパックし(背負い)、その旅路に音色を添えました。ここに、「バックパッカー」の由来があるのです。

木材は、トップ(前面)にスプルース、バック(背面)にマホガニーが使われており、ネックはハードウッドです。トップ以外は硬い木材の仕様で頑丈です。

 

実際どうなの?

上記で述べたように、特徴的すぎるギターであるので、購入を迷っている方もおられると思います。ですので、以下にメリットとデメリットをわけて書くので、見てください。

メリット

意外に音が鳴る

ここが一番気になっているポイントだと思います。

音の良し悪しは人の好み次第なので、あまり触れたくないのですが、よく言われている「ちゃんとマーチンの音がする」というの嘘だと思います(笑)僕が聞く限りではちゃんとミニギターの音です。

ただ、一つ言えるのはサウンドの響きと音量は意外にもでます。これは、ギターを弾く人のほとんどがそのような感想を述べてくれるので、説得力はあると思います。

屋外の使用でも、生音だけで思ったよりも遠くまで突き抜けて聴こえる印象です。

また、弾き語りでは、僕はかなり声量があるほうなのですが、バックパッカーの音は負けず劣らずで鳴ってくれます。

結論、「こんな小さいのに意外に音がでるんだね」ということです。音の質はやっぱり通常サイズのギターには劣りますが、トラベルギターにそこを求めるのはやや無理があるって感じですかね。

携帯性が抜群

軽く、丈夫でコンパクト!これゆえに、持ち運びはまったく苦ではありません。

重さは1㎏もなく、長さは約90㎝。

僕は収納ケースを改造して、リュックサックのようにして背負って携行していました。

マーチン バックパッカー 収納

マーチン バックパッカー 収納

肩掛けを縫い付けただけです。

マーチン バックパッカー 収納

人によっては、ガンケース(ライフルの収納袋)を使用しているパターンもあります。

ミリタリー色とバックパッカーの無骨な雰囲気が地味に合うんです。

デザインのウケがいい

デザインのウケは非常にいいです。

キャンプ場などでこれ一本置くだけで、それっぽい雰囲気をだしてくれます。

また、弾いていたら、バックパッカーを知っている人は「お!バックパッカーじゃん!」みたいな反応で、知らない人は「おもしろい形ですね。なんの楽器ですか?」みたいな反応が多いです。

ギターを弾かない人からしたら、ギターには見えないようで、異国の楽器を演奏しているみたいな、特別扱いされる感じがあります(笑)その反応がおもしろいです。

デメリット

慣れないと弾きにくい

 

★弾きにくい点★

・弦高が高い

・ネックが厚い

・座り弾きは安定しない

 

普通のギターを弾いている人からしたら、結構弾きにくいと思います。

弦高が高く、ネックが厚いので、押さえるのに力がいります。

それからやはり、この形状でストラップなしで座って弾くのは安定しないため困難です。

そのため、ストラップは必須です。

ただし、この件は慣れの問題のような気がします。

僕は、取り回しが良いから練習でもバックパッカーを使っているのですが、たまに普通のギターを弾くと逆に大きいし重いしで弾きにくいと思ってしまいます。

普通のギターを弾いてるときは、やはり弾きにくいとも思いました。

慣れでどうにかなるレベルだと思います。

メンテナンス性が悪い

これは、コンロッドがないことが大きな理由です。

コンロッドとはネックの反りを矯正するためのパーツです。

ギターは経年ですこしずつ反っていきます。

反ってしまうと音に狂いが生じるのですが、コンロッドがあればすぐに修正できます。

コンロッドがない代わりにネックが太いのですが、太くてもやはりすこしは反ってしまいます。

個人での修理は難しいのでギター修理専門のお店に依頼するようになるかもしれないです。

油断すると破損する

基本的に頑丈なんですが、トップ(前面)側がスプルースでできており若干ほかより弱いです。ギターは普通にしていると割れないのですが、バックパッカーはトラベルギターであり普通とは違います。

持ち運びが多いから、破損のリスクが高いです。

ずっと背中に背負って、携行していたらトップにヒビが入っていました。

いつの間にかです、、、

まぁ油断すると破損するということです。

ソロの演奏は向かない

 

★ソロ演奏に向かない理由★

・弦高が高いから

・フレット数が足りないから

 

弦高が高くボディ側にいくにつれて、弾きにくいです。また、弦高が高いと弦を押さえたときに音が狂いやすいです。

また、トラベルギターのスケールのためフレット数が足りないときがあります。

弾きたい曲を練習しているときに、フレット数が足りなかったときは萎えました。

バックパッカーはソロギターより弾き語りに向いていると思います。

まとめ

メリットをまとめると、「外に持っていきやすく、目立つし、大きい音が鳴らせる」

デメリットは、「弾きにくいし、調整しにくいし、破損のリスクが高い」

という感じですかね。

デメリットの「弾きにくさ」に関しては、自分のギターレベル向上に繋がると思えばいいかもしれませんが、ほかは目を瞑れません。

ただ、一つ言いたいのはそれをも上回るメリットに僕は魅かれました。

難しい性格のギターですが、弾けば弾くほど愛着がわきます。

この記事を読んでほしいと思ったら、購入してみてはいかがですか?