失敗する人のための包丁の研ぎ方講座
今回は、包丁の研ぎ方を説明する記事なのですが、読者のターゲットは以下の通りです。
・Youtubeなどでやり方をみたのにうまくいかなかった人
・とりあえずの目標が包丁で紙をシュッと軽く切れればいいな!という人
YouTubeに公開されている包丁の研ぎ方の動画って試し切りで紙を使ってませんか?
軽く、しゃっしゃっと切る感じ。
僕のなかで、あれができれば第一関門突破って感じなんですけど、どうでしょう?
ただ、YouTubeの研ぎ方を教えてくれる人は大体がプロなんで、あの人たちみたいにうまくいかない人も多いと思います。僕がそうでした(笑)
今回はそんな挫折を乗り越えて、紙をシュッと切れるまでに至った僕の包丁の研ぎ方を説明していきます。
まずは考えられる問題点を探してみよう
うまくいかないことには必ず原因があるものです。
まずはそこから着目してみましょう。
砥石がそもそも糞
これは結構、おおきな問題ですよ。
僕は3回くらい買い換えましたもん。
やっぱりこれが、要(かなめ)なので、質の悪い砥石はやめたほうがいいです。
まぁ、砥ぎの腕がプロい人は別ですけど、、、
最初はホームセンターで売ってあった1000円くらいの中砥石やら、両面の番手が違う安い砥石を使用してましたが、全然うまく研ぐことができなかったです。
YouTubeで見た通りにやるのですが、ほぼ効果なし。なんなら、さっきより切れなくなったのでは?っていうくらいでした。
つまりは、技術が未熟なのに質の悪いものを使ってうまくいくわけがないということです。
もっと主張したいことは、ぶっちゃけ良い砥石を使えば技術はそんなに必要ないです。知識だけでなんとかなります。
まぁそんな雑魚な僕でも、↓の「刃の黒幕」を使用したら、驚くほど切れ味が変わりました。
研いでるときの感覚はホームセンターの砥石とあんまり変わりなかったのですが、切れ味を確認したら全然違いました。
技術をじゅうぶんに補填してくれる性能を持っていると思います。簡単にいえば「初心者用」ですね。
やっぱり少しお金をかけたほうが質は向上するもんです。
うまく研ぎたいならケチらず、すこし値段の高い「刃の黒幕」の購入をご検討ください!
あっ、ちなみに、中砥石だけで十分ですよ!荒いのも細かいのもとくにいらないです。
角度の目安の10円玉2枚は万能ではない
研ぎ方の説明で「包丁を研ぐときの角度は10円玉2枚分」という説がありますが、この説は万能ではないです。
以下に、その理由を簡単にまとめています。
・包丁の種類によっては、参考にならないから。
・10円玉を置く位置によって角度がかわってしまうから。
まず、包丁の種類によっては参考にならない理由を説明していきます。
まず、包丁の先の尖り方って包丁によっては全然違いますよね。
具体的な例で比較すると、三徳包丁とサバイバルナイフが挙げられます。
刃の部分(切れるところ)に注目してください。
こちら↓が一般的な三徳包丁
そして、こちら↓がアウトドアナイフとして名を馳せている、「モーラナイフ」ですね。
刃先の形状を見てもらったらわかるように、ブレード部分の角度が変わっている位置が全然違いますね。
これは包丁の種類によってさまざまです。
では、このブレードのどの位置に10円玉を置くの?
三徳包丁はなんとなくこのへんかな?って思えるかもしれないですけど、モーラナイフのような形状だとわけわからなくなると思います。
下の図をみてもらったらわかるように、刃の形状によって角度がこんなにも違います。(極端に書いてますが、、、)
このように、包丁の形状によっては、10円玉理論が通用しないことがあるのです。
また、同じ包丁でも10円玉を置く位置が少しでも違うと角度がものすごく変わってきます。
下の写真は同じ三徳包丁で比較した画像です。
↓やや刃よりに置いた角度
↓やや背(みね)よりに置いた角度
これを見るだけで10円玉理論の厳しさを感じられると思います。
ですので、初心者の方は10円玉は信じないようにしましょう。
解決策!!これさえ気をつければ大丈夫!
解決策は以下の3つだけ!
・刃の角度は切れる部分を砥石に押しつけた角度を意識する
・角度がきまったらその角度を保つこと
・カエリがでたらやめること
角度は刃の切れる部分を押しつければいい
角度の決め方なんですけど、若干言葉では説明しづらいんで、↓の画像をみてください。
このように、先っぽの角度が変わっている部分を砥石に押し当てるだけでいいです。
角度を保とう
角度を保つコツは、力を抜くことです。
押すときも、引くときも力を入れ過ぎずソフトタッチで研いでいきましょう。
質のいい砥石なら力はいりません。
力をいれずに10回ほど往復させてあげれば、刃は鋭くなってくれます。
カエリがでたら研ぎをやめよう
カエリとは、砥いだ刃の反対側の刃についているカリカリのことです。
指で触ると「あー、これか」とすぐにわかります。
このカエリは上手に研げたサインです。
これがでたら研ぎをやめて、カエリを取り除きましょう。
カエリの除き方は、刃の角度を砥ぐと時と同じ角度にして、下の図のように軽く押し当てながら矢印方向に動かしましょう。これを両刃とも3回ほど繰り返します。
ここまでできたらオッケーです。
試しに紙を切ってみましょう!
シュッといい感じに切れたら十分です!
切れなかったらもう一度以上の手順を再確認して再チャレンジしてみてください!
ぜったいうまくいきます!
頑張ってください!