ファスナーのスライダーが破損したときの修理方法
今回で言う、スライダー、引手(以下スライダー)の破損とはスライダーの取っ手固定部分が折れてスライダーの持ち手がなくなった状態のことです。
写真で言うとこんな感じ↓
今回はこの状態のものを直す方法を紹介します。
ちなみに、この状態の約1mほどの長さのファスナーのスライダーの修理を「マジックミシン」に見積もってもらったのですが、1万円以上かかるといわれました。どうやら、ファスナー全体を縫いなおす作業をしようとしたみたいです。
故障状態によりますが、安くても3000円以上かかるらしいです。
工具と部品だけで1000円くらいなので、絶対に自分で直したほうがいいです。
準備するもの
①交換用スライダー(サイズがありますので大きさの合うサイズを用意)
スライダーの裏面に数字が書いてあるので、その数字を参考に同じものを用意してください。
よくわからなければ、手芸屋さんなどで教えてくれます。
②ファスナーの留め具
③ラジオペンチ
④くいきり
⑤カッター(場合によっては必要です)
↓の修理キットを持っていれば間違いないです。
修理方法
修理のおおまかな流れは以下のとおりです。
- ファスナーの留め具をはずす
- スライダーを取り除く
- 新しいスライダーをいれる
- ファスナーの留め具を取り付ける
留め具はずし
留め具には3種類あります。
金具で留められているパターンが2種類。
糸による縫合で留められているパターンが1種類です。
金具で留められているものは以下のようなものです。
①こちら↓はファスナー同士が端末で離れないものです。バッグやポーチなどに多いです。
②こちらのパターンはファスナーの端末が離れるタイプです。
①のパターンはラジオペンチで、②はくいきりで外せます。
①の外し方は、留め具の裏のツメを起こして、表から留め具を引き抜くだけです。
ツメは↓の写真の赤丸で表示した部分です。
ラジオペンチでツメを起こしましょう。ツメは4本あります。難しいようであれば、マイナスドライバーを使用しましょう。
ツメを起こしたら留め具を表から引き抜くだけです。
②の外し方は、外すというより留め具を切る感じです。
くいきりという道具で切断するだけです。
留め具以外の部分を切らないように気を付けましょう。
次に糸による縫合パターンをみていきます。
ファスナーの端末に金具がなく↓の写真のようなものであれば、糸による縫合でファスナーが固定されています。
この場合、糸を切らないとスライダー交換ができません。
ですので、カッターで切ります。
スライダーを取り除く
留め具をはずした側からスライダーを抜きます。といっても、普通にスライドさせて抜くだけです。
外したらファスナーが以下のような、左右に分かれた状態になれば大丈夫です。
新しいスライダーをいれる
ここが結構むずかしいです。
ファスナーの両方の端末をぴったり合わせた状態でスライダーをいれこまなければなりません。これが地味に難しいです。
ここを横着して端末を合わせずにスライダーをいれこむと↓のようになります。
ぴったり閉められなくなるので、気をつけましょう。
留め具取り付け
新しいスライダーをいれこんだら、次はスライダーが抜けないようにファスナーの端末に留め具をかませましょう。
もともとついていた留め具と同じものを取り付けたらいいです。
↓のタイプだと、外した際に破損していなければ再利用しましょう。
破損していれば、↓のような留め具をつけます。
取り付け方は、
ファスナーを閉めた状態にして、ファスナーを抱き込む位置で金具を刺します
表から見るとこんな感じ↓
そしたら、裏面のツメをラジオペンチで折りこんでいきます。
これで完成です。
次は、↓のパターンを説明していきます。
↓が留め具が外れている状態です。
留め具はこれ↓
末端に留め具をはめてラジオペンチで挟みこむだけです。
留め具は両端末を同じ位置に揃えましょう。
これで完成です。
最後に、糸で縫合されたパターンを説明します。
糸で縫合されたパターンの場合、留め具を用いたほうが断然楽です。
↓の留め具を上で説明したやり方と同じようにとりつければ大丈夫です!
まず、ファスナーを抱き込むように刺して
裏面にツメが出るので
ツメをラジオペンチでたたみましょう。
これで、スライダーが抜けることはありません。
以上でファスナーのスライダー修理は完了です。
わかりにくい点があったかと思いますが、参考にしてみてください。